日建設計(東京都千代田区)は3月2日、太陽光発電と国産間伐材を活用したエコ・クールスポット装置COOL TREEのコンパクト版「COOL TREE LITE(クール・ツリー・ライト)」を、千代田区飯田橋のi-Garden Air(アイガーデンエア)に試験設置した。
COOL TREEは、真夏の屋外公共空間に涼しさを提供するクールスポット装置。ミストやクールベンチなどのクールデバイスを搭載しており、デバイスの動力は全て太陽光発電によって賄われる。材料には、一般的に流通する75mm角のひのき間伐材を活用。土台はCLTで構成されている。各部材はボルトのみで接合しているため、組み立て・解体を繰り返すことが可能。木材はバイオマス発電の材料、鉄はスクラップを電炉材の材料にそれぞれ循環利用できる。
2018年に日建設計、銘建工業(岡山県真庭市)、光栄(大阪市)、村田製作所(京都府長岡京市)の4社が開発。2019年に、特にヒートアイランド現象が進行する都会の街並みにより適合するサイズと形状を考慮し、約4m四方のLITE版を開発した(オリジナル版は直径7.7mの正六角形)。
COOL TREE LITEの設置期間は3月2日~9月を予定。クールデバイスの運転は5月以降を予定しており、それまでは太陽光発電による夜間のライトアップと、スマートフォンの充電などに利用できるコンセント差込口を2か所設置するという。
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