化学素材メーカーの小松マテーレ(石川県能美市)は3月2日、同社社員のうちで新型コロナウィルス感染者3名が発生したことへの緊急対策として、2週間(3月2日~15日)にわたる全面的な事業停止を実施すると発表した。同期間中、同社グループ社員は緊急時対応を除いて同社グループ施設に立ち入らず、生産・営業活動を完全に停止する。
事業停止期間中の対応については、生産・営業の各部門でテレワークによる社内情報共有を図るとともに可能な限り業務への対処に努める。また、停止期間中はグループ全社員の体温チェック等、体調管理を徹底し、健康管理状態を記録する。不要不急の外出は控え、原則として自宅待機とする。業務再開後は、停止期間中の健康状態を確認し、再開時点で体調に問題の無いことを確認の上で出社を認める。
同社の感染者3名については、仏・パリで開催された国際見本市に参加するため2月10日~15日に海外渡航し、帰国後に体調不良を訴えたため専門検査機関で受検した結果、感染が確認されたという。現在、石川県内の指定病院に入院している。
1人目の感染が判明した直後からの同社グループの対応では、感染者の行動ルートを中心に、石川県の本社や東京・大阪の営業所の作業エリアで消毒作業を実施。また、構内一斉放送により、全社員にむけて感染防止の注意喚起などを行った。そのほか、人混みを避けるための措置として時差出勤を導入し、濃厚接触者には在宅勤務を命じていた。感染者については重篤ではないものの帰国後からの発症であることから、国内での2次感染の可能性は低いとしている。
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