フジサンケイグループが主催する「第29回地球環境大賞」の受賞企業が2月28日発表され、住宅関連では積水化学工業(大阪市)が「自然災害時の被害を抑制し『在宅避難』ができる家」で環境大臣賞、アキュラホーム(東京都新宿区)が「間伐材を活用した『木のストロー』の普及活動」で農林水産大臣賞をそれぞれ受賞した。
積水化学工業の「自然災害時の被害を抑制し『在宅避難』ができる家」は、「エネルギー(電気)の自給自足」をコンセプトに、家庭用蓄電池などの先進機器を搭載した住宅。太陽光20万1739棟、蓄電池2万4771棟の導入実績を背景に、2018年以降で2337件のレジリエンス性能(停電時蓄電池稼働)を実証した。
アキュラホームの「間伐材を活用した『木のストロー』の普及活動」は、木を活かす・守る活動の一環として、木のストローの開発に着手。木材を薄くスライスし、斜めに巻く工法で量産化に成功した。間伐材を使うことで森林保全による土砂災害対策を促進するほか、廃プラスチック問題への貢献も可能。ストローの製造装置を完成させ、装置そのものを世界中に提供し、各国が自国の間伐材を地産地消できるように働きかけていく考え。
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