新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、ドラッグストアやコンビニエンスストアで品薄状態が続くマスクについて、国内メーカーは24時間体制で通常の3倍の量を生産し、2月中旬以降は中国などから週に1000万枚レベルでの輸入も再開された—。経済産業省が2月27日、ウェブサイトで国内におけるマスク供給の状況と見通しについて情報発信した。マスクの品薄状態が改善されるのか、期待がかかる。
経産省がウェブサイト上で紹介した26日時点の情報によると、マスクを生産する国内メーカーでは現在、24時間体制で、通常の3倍の増産を継続。さらに同省では、週1億枚の供給に加え、製造ラインの新設・増強を促進するため、完成品メーカーや原材料メーカーから「マスク生産設備導入補助事業」への申請を受け付けている。
そのほか2月中旬から、中国などから1000万枚レベルでの輸入が再開され、4月以降は週に数千万枚レベルの輸入を目指す。また、東証一部上場のアパレル縫製企業がミャンマーの工場でガーゼマスクの生産を開始し、3月上旬中に100万枚以上を輸入する予定だ。その後は、需給状況を見ながら、順次400万枚まで拡大するという。
ただし、メーカー生産や輸入のマスクは、在庫が不足する医療機関などから出荷されるため、店頭に並ぶまでには時間が掛かる見通し。
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