三栄建築設計(東京都新宿区)は2月25日、同社グループで初となる4階建て木造アパートの販売を発表した。今年秋ごろに東京メトロ千代田線北綾瀬駅から徒歩11分の東京都足立区大谷田に竣工予定。グループ会社のMAI(東京都新宿区)が投資家向けに販売する。
三栄建築設計では狭小地での木造戸建ての施工を得意としており、この技術を生かしてMAIでも2~3階建ての木造投資用アパートの販売を行っている。今回の物件は4階建て12戸。1戸当たりの専有面積は18m2強で、1フロア当たり55.82m2、延床面積は223.28m2と小型の物件。
三栄建築設計では3階建て戸建てを年間2000棟程度建築しており、そのスケールメリットで木材などの調達コストも抑えられる。今回の4階建てアパートでは、木工事において通常の大工以外にボード貼り専用の職人が工事を行う他、プランニングの段階で間取りを極力シンプルにして、耐力壁を外側にもっていくようにするなどの工夫も凝らす。
RC造などでは困難な狭小地も、木造なら4階建てが可能な狭小地が都市部には多いことから、MAIはグループの施工力を強みとして、用地の仕入れを多様化し、戸数を増やすことで投資家への訴求力強化につなげていく方針。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。