大和ハウス工業(大阪市)は2月25日、兵庫県三木市と住み続けられるまちづくりの推進に向けた包括連携協定を締結した。大和ハウスが開発した住宅団地のある三木市の緑が丘地区と青山地区において、ビニールハウスでの胡蝶蘭の水耕栽培や、クラウドソーシングなどを行っていく。
大和ハウスは緑が丘地区と青山地区において、戸建てによる団地開発を1970年代から行ってきた。大和ハウスは近年、団地の「再耕」と称し、かつて自社で販売してきた住宅団地の高齢化や空き家など課題解決と活性化に取り組んでいる。三木市とは2015年8月にできた産・官・学連携の研究会にも参加。2019年2月には自動運転による移動サービス実験や、クラウドソーシングによる就業環境整備などの実験も行ってきた。
包括連携協定で、空き店舗以外に空き家などを地域の拠点とし、クラウドソーシング以外に多世代共生などにも活用する。青山7丁目に移住・交流エリアも開発する。2019年12月からは大和ハウスグループが持つ植物工場の技術を生かしたビニールハウスで、胡蝶蘭の水耕栽培を実施している。働く高齢者や障害者が安全・安心して働けるよう、ウェアラブルデバイスでの健康管理も行っている。
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