住友林業(東京都千代田区)は2月21日、建築部材のプレカット化の推進を発表した。オリジナル構造用パネル、サイディング、カラーベスト屋根材をプレカットして現場に搬入。省力化や廃棄物の削減を図る。
同社独自の構造用パネルの「きづれパネル」は、同社物件の約7割に当たる年間約5600棟に採用されている。窓まわりなど現場でカットが必要な箇所があったが、2月から全国の委託先で加工を行い、9月には全棟対応予定となっている。サイディングについてはサイディング仕様物件の約4割にあたる年間1000棟を対象に7月から順次実施。契約先の施工店で加工していく。
カラーベスト屋根材はセメントを主原料とした薄い板状の屋根材。住友林業の物件の屋根の約8割に採用され、さらにその8割の年間約5000棟が寄棟で、登り隅や谷という屋根面が切り替わる部位がある全物件をプレカット化する。外装材メーカーのケイミュー(大阪市)の加工で5月から開始。2021年10月からカラーベスト屋根材物件全棟で対応予定となっている。
プレカット化により、きづれパネルで1棟当たり1.0人工と廃棄物80kg、カラーベスト屋根材は0.5人工と170kg、サイディングは3.0人工と500kgの削減を目指す。
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