東急リバブル(東京都渋谷区)は2月21日、同社が仲介する個人間の不動産売買契約において、売買代金などの授受にキャッシュレスサービスを導入したと発表した。1月16日から、首都圏32カ所の売買仲介店舗でサービスを開始。今後、順次取り扱い店舗を拡大し、関西圏・地方を含めた全店舗に展開していくとする。
同サービスでは、エスクロー・エージェント・ジャパン(東京都千代田区)が提供する決済代行サービス「H’OURS」を活用し、契約締結時と残代金決済時の売買代金などの授受と諸費用などの各種支払いを全て振り込みにて行う。信託口座を利用することで資金の安全性を確保するとともに、平日・土日・祝日を含め、モアタイムシステムを利用したリアルタイム送金を行うことでキャッシュレス化を実現し、顧客の利便性を向上させる。
サービス導入により、買主・売主双方の現金を保管し持ち運ぶリスク・心理的負担や、残代金決済時の関係者(売主、買主、仲介会社、司法書士など)のスケジュール調整や休暇取得などの負担解消が期待されるとする。
同社は、契約締結後から決済完了まで営業担当者が行っていた業務を、「東急リバブル エスクローデスク」の専門スタッフが担うことで分業化し、より専門性の高い顧客対応と業務効率化を目指すとしている。
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