YKK AP(東京都千代田区)は2月18日、中古戸建住宅の性能向上リノベーションを実証するプロジェクトで、住空間設計(香川県高松市)と共働で取り組んでいた四国地方初物件『香川 丸亀の家』が竣工したと発表した。
同物件は、空き家率の高い香川で地域内の高機能な住宅ストック増加を目指す「さぬき安心あんぜん住宅普及協議会」が「安心あんぜん住宅」として認定したもので、断熱・耐震性能が一般的な新築住宅の基準を上回る先導的なリノベーション事例。香川県丸亀市内の築18年の木造住宅に住む夫婦が、子育てを終えて新たな住環境を整えるため、「断熱」と「耐震」にこだわり、快適で暮らしやすく、メンテナンスのしやすい家へとリノベーションした。
同物件では、YKK AP四国製造所(香川県宇多津町)で製造された高性能樹脂窓「APW330」などへ入れ替えたことで、住宅の断熱性能を示すUA値が改修前の0.95W/(m2・K)から0.41W/(m2・K)に向上。北海道並みの断熱レベルを実現した。冬の室内での体感温度は概ね13度を下回らない「HEAT20 G2」相当の居住空間となり、年間冷暖房費も約3割削減できる。
耐震性能は、同社の耐震商品「FRAME ⅠⅠ」を採用したことなどで、大空間・吹抜けのある間取りでも震度6強の地震で倒壊しない耐震等級3相当の強度に向上した。
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