国土交通省はBIM(Building Information Modeling)と呼ばれる、3次元の建築情報にコストや仕上げ、管理情報などを組み合わせた建築情報モデルの、生産から管理までの一貫した活用を目指す。2月17日、「建築BIM環境整備部会」の第4回会合を開催。「BIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(指針)」のとりまとめへ議論した。素案では、BIMの設計、施工から維持管理まで一貫したBIM活用のパターンを提示された。
会合には住宅生産団体連合会や不動産協会も参加した。これまでBIMの活用については、標準フォーマットの不在や設計・施工といった各分野における役割分担が不明といった問題点があった。ガイドラインの素案では、BIMの標準ワークフローについて、設計・施工段階でのBIM活用の他、事業企画段階から設計、施工から維持管理まで一貫したBIM活用まで複数のパターンを想定。設計、施工のBIMの他、維持管理に関するBIMも作成。各段階で作られたBIMを次の段階の事業者に渡し、最終的に維持管理まで生かされるパターンも盛り込まれている。
今回の内容は3月11日開催予定の建築BIM推進会議に報告。2020年度予算成立後に、BIMを活用した、建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業が予定されており、ガイドラインが活用される見込みとなっている。
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