ミサワホーム(東京都新宿区)、ミサワホーム総合研究所(東京都杉並区)、岡山県備前市の3者は2月13日、備前市で近年未使用状態が続いていた築30年の空き家の利活用アイデアを募集する「びぜんたてものリボーンコンペ2019」の受賞者を発表した。
事業性や公共性、デザイン性などを総合的に審査する「トータル部門」最優秀賞には、安藤嘉助商店(カスケホーム、岡山県倉敷市)Bチームの「木漏れ日そそぐたまり場(食堂)」 が選ばれた。実現性にこだわらず、既成概念にとらわれない斬新なアイデアを募集する「アイデア部門」の最優秀賞は、岡山県立大学の「ヒナセノキチ」が受賞した。
安藤嘉助商店Bチームの「木漏れ日そそぐたまり場(食堂)」は、牡蠣を含めた魚介類のお味噌とおにぎりが食べられ、地域の人が気軽に立ち寄れる食堂とし、「食」を中心に町の住民が集える居心地のいい空間の創造を提案。
「ヒナセノキチ」は、空き家の位置する備前市日生町の豊富な観光資源や観光客、地域住民をつなぐ観光拠点として、1階に休憩所・観光案内所、2階にアンテナショップ、3階に地域住民が集会や映画上映会などを気軽に楽しめる“まちのリビング”となる空間を提案した。
同コンペは、内閣府主催の「地域創生・政策アイデアコンテスト2017」で備前市が優秀賞を受賞した、空き家を利用した地域活性化案を具現化したもの。トータル部門の最優秀賞は今後、実際に受賞者が事業を行うか協議した後、起業資金をクラウドファンディングで募り、地域とサービス利用者に喜ばれる空き家を利用した地域活性化モデルとして事業を実現させる予定。
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