大和ハウス工業(大阪市)は2月13日、2020年3月期第3四半期決算を発表した。売上高は前年同期比7.2%増の3兆1633億5500万円、営業利益は8.1%増の2896億9700万円、経常利益は6.4%増の2882億9500万円、最終利益は6.2%増の1956億9500万円。戸建てと賃貸住宅の売上は減少だったが、得意とする商業施設、事業施設に加え、不動産仲介やリフォームからなる住宅ストック事業で大きく増収増益となった。
事業別の売上高と営業利益は下記の通り。大和ハウス単独での戸建ての売上は注文で41戸減の4416戸、2.3%減の1769億円、分譲は68戸減の1371戸、18.3%減の304億円。住宅ストックは売上高が約1割、営業利益は約5割増。マンションは増収減益だった。賃貸住宅は管理が増収となったものの、請負・分譲と開発物件売却は減収だった。
通期予想は売上高が前期比5.0%増の4兆3500億円、営業利益は2.9%増の3830億円、経常利益は5.2%増の3780億円、最終利益が6.6%増の2530億円。なお、東北工場勤務の元社員が2013~17年にかけて2億数千万円の架空発注を行っていたことも2月13日に発表された。お詫びと共に、通期業績への影響は軽微で業績見通しの変更は行わないとしている。
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