SkyDrive(東京都新宿区)はこのほど、同社が開発した産業用ドローン『カーゴドローン』の建設現場における重量物運搬への活用に向けて、大林組(東京都港区)と共同で実証実験を開始した。
大林組が課題としている山間部や急傾斜地に立地する土木現場への資材搬送作業の自動化に向けて取り組むもの。高い安全性を有する『カーゴドローン』を活用することにより、建設作業員の危険回避と作業負担軽減、労働力不足解消、労働生産性向上を目指す。
今回の実証実験は、「知の拠点あいち」(愛知県豊田市八草町)で実施。使用した『カーゴドローン』の仕様は、全長1.3m×全幅1.7m×全高1.0m、推奨ペイロード30kg、飛行速度40km/h、飛行可能距離3km(最大積載時)、飛行時間15分。機体固定式ボックスと、着陸せず荷物を昇降するウインチ機構を備えた運搬方式により、土木現場を想定して様々な建設資材の自動搬送を行った。大林組では「思ったよりも安定してモノを運んでいるのをみることができて、活用の場面をイメージすることができました」と手応えを語っている。
両社は今後、実際の建設現場において実証実験を重ね、建設現場に適した機体の開発及び効果的な活用方法を検討する。
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