大建工業(大阪市)は2月10日、富山伝統産業の技術を結集した非住宅市場向けドアの「コンセプトモデル」が完成したと発表した。
同社は、富山県を中心とした伝統産業の関連企業等とのコラボレーションにより、これまでにない新感覚のデザイン建材を非住宅市場向けに商品化する共同企画「越-etsu-プロジェクト」を進めている。今回はホテル向け商品として、金属素材の発色や組子細工、鋳物の製造など伝統工芸技術を使用。際立つ素材感と斬新なデザインを実現した。あわせて、伝統技術を取り入れたレバーハンドルや畳おもての新織柄も開発・試作している。
2019年に発足した同プロジェクトは、日本の伝統技術を建材に生かすとともに、地域産業の活性化や伝統産業の発展に貢献しようとする取り組み。同社の製品・技術と、富山県の伝統技術を組み合わせることで、「新たな価値」を創造していくという。東京ビッグサイトで3月3日から開催される展示会「JAPAN SHOP 2020」内の企画展にて試作品をコンセプト出展する予定。
現在は、同社と能作(鋳物の製造)、モメンタムファクトリー・Orii(金属素材の発色)、河島建具(組子細工)、和田彫金工房(彫金加飾)、漆芸吉川(蒔絵・螺鈿)、洛彩(畳おもての織柄デザイン)の7社が協業で活動を推進している。
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