パナソニック(大阪府門真市)ライフソリューションズ社は2月5日、欧州で照明デバイス事業を手がける100%子会社の全株式をドイツに拠点を置く投資会社に売却すると発表した。譲渡完了は今年度中を予定しており、価格は非公表。欧州の照明事業からは撤退し、国内やアジアに注力する。
パナソニックでは2002年にドイツの照明デバイスメーカーを買収し、欧州の照明器具メーカーに対し、蛍光灯や水銀灯といった従来型光源の点灯装置や、LED照明用の電源ユニットといった、部品類に当たるデバイスを供給してきた。
しかしLED照明の普及により、光源・デバイス・照明器具の各事業の垂直統合化や、低価格化が進んできた。このためパナソニックでは照明については欧州子会社を売却し、国内市場の他、成長が見込める東南アジアやインド、中国などの市場での展開強化を図るという。
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