福岡県と熊本県を中心に高水準のエコハウスを供給するエコワークス(福岡県福岡市、小山貴史社長)。同社は今年7月、情報発信の方法を大きく変更。社長ブログ・施工ブログなど公式ブログで発信していた情報をフェイスブックに順次移行している。工務店のFacebook活用事例として、新建ハウジングプラスワン2011年11月号で紹介したその取り組みのさわりを紹介したい。
エコワークスは家づくりを通じて「球温暖化問題への認識と実践を深めてもらう」ことを存在価値とし、小山社長自身も「Lohasな暮らしを提案する社長のブログ」を通じて自らの考えを発信するなど、啓発に積極的に取り組んできた。
エコワークスでの家づくりをきっかけに環境問題への関心を深めいっそうエコな暮らしを追求する施主、社会活動にまで関心を広めていく施主も少なくないという。
一方で小山社長は、東日本大震災でフェイスブックやツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービスが活用されたことに注目、今年6月からプライベートでフェイスブックの利用を始めた。
自身のフェイスブック体験を通して、同じ価値観を持つ人の集まり=コミュニティーで情報をやり取りするツールとしてのフェイスブックの魅力に触れ、「自社の強みとの親和性を直感した」ことから、フェイスブックへの移行に踏み切った。
全社でFacebook活用
決断してからの動きは速かった。小山社長は個人のページを立ち上げてから1カ月後の7月にエコワークスの公式フェイスブックページをオープン。会社としての公式なアナウンスメントやイベントの案内はこの公式フェイスブックページを通じて発信するようにした。
小山社長個人のページでは、これまで社長ブログで発信してきた地球温暖化問題や環境行政といった個人的関心のほか、出張報告などを発信。住み分けを図っている。
続いて、全社員約30人がフェイスブックのアカウントを取得。会社の公式ページ、社長ページのウォールに書き込まれた情報を、各社員のページで確認して情報を共有するようにした。
当初、社員からは「施主の個人情報が必要以上に漏れるのではないか」と、フェイスブック導入に対する不安の声も出た。そこで社員全体でミーティングをもち、顧客に十分な説明を行って内容を理解・納得してもらってから参加してもらう、といった運用ルールを定めた。
現在は積極的に施主に活用を提案、これまでに約8割の施主が同社のフェイスブックページに登録している。
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