YKK AP(東京都千代田区)は1月24日、エクステリア専門の施工技術研修所「DO SPACE上尾(ドゥスペース上尾)」を埼玉県上尾市に開設した。同社製品を取り扱う事業者だけでなく、取り扱いのない事業者やエクステリア初心者の利用も視野に入れ、4月から本格的な受け入れを行う。
同社は、これまでエクステリア商材のラインナップの充実を最優先に商品開発に力を注いできた。その成果は十分に出ているとして、次は施工する職人の教育や育成にも取り組む。「商品そのもののようには目には見えないが、非常に重要な商品の最終部分となる施工の品質をもっと上げていくことが必要」(堀社長)とし、同社では、これをエクステリア事業の第2ステージと位置づけ、事業の拡大とともに人材育成にも力を入れることで、業界全体の課題にもなっている職人不足の解消と業界の健全な発展に寄与していきたいとする。
実現場を再現した同施設では、実物大の商材を使って現場調査から組み立て、施工、メンテナンスまでの一連の作業を実践的に学ぶ。商品の重さや長さを体感したり、基礎用の穴あけや柱を立てたりといった現場で必要な工事を基本から学ぶことで、取扱説明書には書かれていないようなテクニックなども身に着けることができる。
また、同施設は施工技術を学ぶだけでなく、施工効率を上げるための治具や工法などの研究開発や、研修ノウハウや技術情報を蓄積しマニュアル化するといった研究施設としての役割も担う。
建物は鉄骨造の二階建てで、一階に実技研修場(472m2)、二階には現場マナーや安全知識、関連法規などを座学で学ぶ講習室と事務所(257m2)がある。同社担当営業を通じた予約制とし、初年度は年に100回ほどの研修を見込んでいる。
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