公益財団法人トステム建材産業振興財団(東京都江東区)は、次世代住宅の研究を共同で進める「環境技術研究機構」を設立し、その中心的な研究施設である「メム メドウズ(Memu Medows)」を北海道大樹町に開設した。
「環境技術研究機構」は、住宅・建材の研究を行う大学・団体などと共同で次世代型住宅の研究を進める機構で、現在その趣旨に賛同しているのは東京大学・生産技術研究所(野城研究室)と京都大学大学院・工学研究科(鉾井研究室・健康生活環境創造研究分室)と、プラチナ構想ネットワーク(小宮山宏会長)の3団体。
「メム メドウズ」は、隈研吾氏の設計・監修による研究施設で、約5万6000坪の牧場跡地を活用し築30年の厩舎や住宅、競走馬の運動施設などに断熱・耐震改修をほどこし、長期間の実証実験が行える宿泊施設やレクリエーション施設も備えた。同敷地内には第1号となる寒冷地実験住宅「メーム」を建築。北海道の伝統的な住宅をモチーフに、床・壁を光を透過する白い膜材で二重構造(ダブルスキン構造)とした。高い断熱性、地熱利用の蓄熱式床暖房を備え、長期にわたる温熱環境の変化や地震発生時のデータ計測などが可能という。
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