大和ハウス工業(大阪市)は1月16日、米国で戸建て分譲事業や不動産開発などを手がけるTrumark Companies,LLC(以下トゥルマーク社)の持ち分の60%を取得し子会社化すると発表した。取得予定日は2月1日で、さらに事業成長資金としての追加出資も行う方針。戸建て販売など米国西海岸のカリフォルニア州での住宅事業拡大を狙う。
トゥルマーク社は1988年から宅地開発や戸建ての建設を行っており、これまで8000区画超を開発。現在も年間435戸程度の住宅販売を行っている。大和ハウスは米国ではバージニア州を中心に戸建て住宅事業を行っている企業を2017年に買収し、東海岸で戸建ての販売を拡大している。西海岸では賃貸住宅事業を行っているが、戸建ての販売を目指していることと、西海岸における開発の許可の新規取得が難しいことから、トゥルマーク社の持ち分取得を決めた。
大和ハウスでは米国や豪州、東南アジアなどで海外事業を展開。2018年度の海外事業売上高は2785億円で、うち約35%が米国。2021年度に4000億円を目指しており、約39%に当たる1550億円は米国での売上を見込んでいる。
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