住宅の長寿命化へ建材・設備メーカーが連携
住宅の寿命を延ばす一つの要素として、建材や設備の消耗部材の「交換のしやすさ=部材の入手しやすさ」が挙げられる。建材や設備に不具合が生じた際、交換部材が入手できないと、全て取り換えなければならなくなり、住まい手は大きな費用負担を強いられる。そういったケースが起きないように、住宅、建材、住設機器の各メーカーなど104社が加盟する長期使用住宅部材標準化推進協議会(会長=中村康夫・大和ハウス工業上席執行役員)は現在、長期利用で交換が必要となる部材の寸法を業界内で標準化することを目指して活動している。
同協議会の幹事を務める住永敏之さん(大和ハウス工業・CS推進部)は「住宅を構成する部材・設備は約数万点あるが、そのうち長期使用で交換の可能性があるのは約700品目」とし、「協議会では早急に寸法共通化が求められる105品目について2019年度末までに基準を策定することを目指す」と説明する。
対象となる部材の選定について、協議会の標準(共通)化評価委員会委員長の津下清志さん(積水ハウス・渉外部)は、「消費者や住宅・設備建材メーカーのアフターサービス担当者、ホームセンターの店舗スタッフにアンケート調査などを行い、その結果をもとに施主が一番困っている部材を優先している」と話す。
標準化の対象部材が決まると、部位ごとに設けた分科会で、市場に供給されるあらゆるメーカーの製品と、その寸法図面を集め、時には 実物を持ち込んでおさまりの違いなども比較しながら、標準化に必要な基準を検討。「過去の累積出荷量や現在のシェアを調べ、市場への影響も含めて慎重に決めていく」(津下さん)。
「CjK部材」として認証
分科会でまとめられた案が正式に基準として決まると、基準に適合する建材や設備は協議会から「CjK部材」として認証され、CjKマークが刻印されるものもある。昨年3月時点で 、61メーカー・88点がCjK部材として認定されている。
各メーカーにとって、製品のディテールの形状寸法の違いは・・・・
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