パナソニック電工(大阪府門真市)と三協立山アルミ(富山県高岡市)は10月26日、省エネルギー型建材を共同開発すると発表した。エレクトロニクス分野で強みを持つパナソニック電工と開口部とエクステリア分野で強みを持つ三協立山アルミが、それぞれの特徴を生かして新製品を開発する。
具体的には、短期間で部分断熱改修が可能な「内貼断熱パネル・窓システム」と、アレル物質を抑制する「通風・換気窓システム」の開発をを中心に事業化を進める。
内貼断熱パネルにはパナソニック電工が開発した真空断熱材を使う。室内側からの施工が可能で、狭い空間での部分改修でも効果が得やすいというメリットがある。まず、福島県内の仮設住宅100戸に部分断熱工法のパッケージ提供を行う。最終的には、2012年度内の発売を目指す。
通風・換気窓システムは、三協立山アルミの自然換気を取り入れた商品群をベースに、パナソニックグループの「ナノイーデバイス技術」や脱臭ユニットなどを組み込んだ窓システムとして商品化していく。HEMS(家庭用エネルギー管理システム)との連動も検討していく。
契約期間は当面1年間。数年以内に100億円程度の売上増を目指す。
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