国土交通省は、建設業の技能労働者の人材確保に向け、社会保険未加入対策の具体化の検討を始める。検討会を設置し、10月27日に1回目の会合を開く。年内に数回と年明けに1回程度会合を持ち、2011年度中に対策の方向性をまとめる予定。
建設業の社会保険の加入率は、例えば、雇用保険は約6割程度で、製造業の約9割に比べ低い。一方で、社会保険に加入しない不適切な事業者のほうがコスト上、競争で有利になるという不健全な状態にあり、なかなか保険加入が進まないというのが実態だ。
検討会では、保険加入を進めるための行政のチェックのあり方など具体的な方策を検討する。労働条件を改善することで、優秀な人材が入職しやすい環境を整えていく。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。