パナソニックエコシステムズ(愛知県春日井市)はこのほど、空気中に揮発した次亜塩素酸水溶液(塩水を電気分解して得られる水溶液)の有効塩素成分が、イヌパルボウイルスおよびネコ汎白血球減少症ウイルスを99%以上抑制する効果があることを検証したと発表した。
回転式除菌フィルターに約10mg/Lの次亜塩素酸水溶液を含浸し、一定の風を回転式除菌フィルターにあてて有効塩素成分を揮発させ、イヌパルボウイルス・ネコ汎白血球減少症ウイルスを付着させた試料に暴露した場合と、有効塩素成分を暴露させない場合とで検証試験を実施。25m3(約6畳)の試験空間では、付着するイヌパルボウイルスおよびネコ汎白血球減少症ウイルスを、24時間で99%以上抑制することが実証されたという。このような方式で揮発させた次亜塩素酸は、不特定の犬・猫が出入りする場所での感染対策としても効果が期待できるとする。
イヌパルボウイルスおよびネコ汎白血球減少症ウイルスは、犬・猫に対して強い感染性を持つウイルス。一般的な消毒薬に対して抵抗性が高く、感染した犬・猫は発熱、下痢、嘔吐、白血球の減少などの症状を示し、免疫が未熟な子犬・子猫では高い致死率を示すという。
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