ホテル開発・企画やアセットマネジメントなどを手がけるKiraku(京都市)と、京町家をリノベーションした高級旅館・高級一棟貸し宿を運営するNazuna(滋賀県野洲市)は来年4月、京都市下京区坊門町に全23室の宿「Nazuna京都 椿通」をオープンする。
「Nazuna京都 椿通」は、取り壊される目前だった町家群全体を改修し、宿泊と飲食の機能を備えた街に生まれ変わらせる新たな試み。築110年以上の町家が立ち並ぶ約1400m2のL字型路地の一帯を1つの宿に改修した。
玄関口となるレセプション棟は、奥行きのある京都らしい造りとし、外界と「椿通」の世界を結ぶ“小路”の役割を持たせた。23棟の町家は23の露天風呂付客室に生まれ変わり、京都の自然美をテーマとした「TAKE」「MIZU」「IWA」「HANA」「HA」の5つのカテゴリーを設けた。
スイートタイプの「TAKE」「MIZU」(計9室)は、1階の露天風呂付き坪庭を望むリビングと2階のベッドルームで構成。スタンダードタイプの「IWA」「HANA」「HA」(計14室)は、1階に露天風呂付き坪庭を望むベッドルームを、2階には布団を敷くこともできる畳のスペースを設え、5つのテーマから着想を得た内装・インテリアとした。
設計・空間プロデュース・施工は乃村工藝社(東京都港区)、設計はETOA Architects(京都市)、施工はオートアンドハウス(京都市)が手がけた。
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