カネカ(東京都港区)と大成建設(東京都新宿区)は12月19日、建物の外壁や窓と一体化させた太陽電池モジュールで発電する外装システム「T-Green Multi Solar」を共同開発したと発表した。
大成建設の建材一体型太陽電池の設計施工ノウハウと、世界最高レベルの変換効率を実現するカネカの太陽電池モジュールを組み合わせることで、外壁・窓で発電する外装システムを開発。太陽電池モジュールを外装パネル化したソリッドタイプと、窓ガラスと一体化したストライプ状の太陽電池で透過性を確保したシースルータイプを使い分けることで、さまざまな建物外装に適用できるという。
同システムは、外装材としての耐久性と優れた施工性、長時間の発電を実現。採光・眺望・遮熱・断熱の各機能と意匠性を備えるとともに、災害時には独立した非常用電源としても使用できる。
両社は、環境意識の高まりや自然災害による長時間停電への対策から、高まりを見せている太陽光発電へのニーズに対応。屋上での発電設備の導入拡大が困難だった建物にも提案可能とした。今後は、同システムを都市型ZEBを実現する創エネルギー技術として、積極的に企業や公共施設、集合住宅に展開していくとしている。
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