リンナイ(名古屋市)は12月18日、全国の20~60代の男女計1000人を対象に実施した、暖房に関する意識調査の結果を発表した。同調査は、循環器専門医の池谷医院院長・池谷敏郎氏が監修。同氏が作成した冬の生活習慣チェックリストを実施したところ、約半数がヒートショック等のリスクが高まる「危険習慣予備軍」であり、家の中で暖房機器を使用していても冷えを感じる人が約8割にのぼることがわかった。
冷えを感じることが多い場所は、「トイレ」49.8%、「脱衣所」46.1%だった。冬(12月~2月)に暖房機器を使用している人は8割以上だが、リビングなど使用している部屋以外は暖めないと回答した人は75%だった。トイレや玄関、廊下、脱衣所など、一時的に使用する場所では暖房機器を使用していないことがわかった。
リビングで使用している暖房機器は「エアコン」(64.4%)が最も多く、「こたつ」(20.9%)、「石油ストーブ」(17.6%)が続いた。設定温度は平均22.3度だった。暖房についての悩みは、7割以上が「お金がかかる」と回答している。
身体を冷やさないために行っている対策について、チェックリストで当てはまる数が5個以上の「危険習慣予備軍」と4個以下の「健康優等生」を比較したところ、危険習慣予備軍は「暖房の設定温度を上げる」割合が健康優等生よりも13ポイント以上高く、「運動する」割合は12ポイント少ないことがわかった。
池谷氏はヒートショックを防ぐために、リビングを快適な温度に保つことと、トイレ・脱衣所での暖房機器の使用をすすめている。
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