国土交通省は12月13日、構造・防火及び生産システムの面で先導的な設計・施工技術の普及と低炭素社会の実現に貢献する、住宅・建築物の木造化に係るプロジェクトを支援する「サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)」の2019年度第2回募集で、一般建築物の提案7件の中から4件を「木造先導プロジェクト2019」として採択した。
採択された提案は、三菱地所(東京都千代田区)の「(仮称)大通西1丁目計画」、ヒューリック(東京都中央区)の「銀座8丁目計画」、社会福祉法人サンフェニックス(広島県福山市)の「(仮称)横須賀二葉一丁目病院計画」、学校法人平成学園(高知県南国市)の「光・風・木と遊ぶプロジェクト」。
平成学園の「光・風・木と遊ぶプロジェクト」は、CLTパネル工法による2階建の認定こども園・放課後児童クラブを建築するプロジェクト。準耐火建築物を燃え代設計とすることで壁・床のCLT構造を内外あらわしとする計画。主要な保育室の外壁には採光・通風を確保する「CLT市松ブロック壁」を、実寸大モックアップによる力学特性解析・実験結果に基づき、耐力壁として採用している。
大判CLTパネルを製造できる工場が限られるなか、同プロジェクトでは小判CLTパネルを組み合わせた構造としており、対応可能なCLT製造工場や、建築現場が増えることも見込め、CLT建築物の裾野を広げると期待できることなどが評価された。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。