10月21日に閣議決定された2011年度3次補正予算案に計上された住宅エコポイント制度では、耐震改修に対する補助として15万円分のポイントを別枠で加算する措置を設ける。エコリフォームの通常補助の上限30万円分と合わせて最大で45万円分の補助が受けられる。制度の開始時期は調整中。対象期間は1年間を想定している。
住宅エコポイント制度は省エネ性能の高いエコ住宅の新築や、断熱改修(エコリフォーム)に対してポイント制(1ポイント=1円相当)の補助を行い、住宅の省エネ化を推進する制度。予算の消化にともない今年7月末で終了していた。
今回の制度再開にあたっては内容を一部見直す。エコリフォームについては、省エネ改修(バリアフリー、省エネ設備設置を含む)に関連するポイントの発行額上限は従来どおり30万ポイントで変わらないが、エコリフォームと同時に耐震改修を実施する場合、別枠で15万ポイントを加算する。また、発行対象にリフォーム瑕疵保険の加入を追加。リフォーム瑕疵保険に加入した場合、一律1万ポイントを発行する(省エネ改修上限30万ポイントの範囲内)。
新築に対するポイント発行額は、被災地は1戸あたり30万ポイントを維持するが、その他の地域は15万ポイントと従来の半分にする。太陽熱利用システムを設置する場合の2万ポイント加算は継続する。
ポイントの交換については、ポイント利用の2分の1を「被災地産品」や義援金など、被災地の復興に関連するものに限定する。
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