オレンジページ(東京都港区)は12月4日、キッチンに関するアンケート調査の結果を発表した。それによると、自宅のキッチンへの不満で最も多かったのは「作業するスペースがない・狭い」(46.1%)で、「キッチン全体のスペースが狭い」(38.6%)、「収納が少ない」(28.7%)が続いた。
調査対象は、読者モニター「オレンジページメンバーズ」の男女1160人。
料理をするうえで重視していることについて聞いたところ、「効率よく料理ができる」が74.6%、「お手入れ・掃除が楽」が69.8%、「効率よく収納できる」が56.4%となり、「効率」と「楽」が求められていることがわかった。
オンラインコミュニティサイト「オレンジページサロンWEB」の「キッチンの困りごと、教えて!」には、コンロ横が狭く熱い鍋を置く場所に困る、作業台が狭く作った料理をのせるところがない、など具体的な声が多数寄せられた。また、現在ひとり暮らしの人や経験者を対象に開催したワークショップでは、58.8%が「魚焼きグリル」をほとんど使わないと回答。「週に1回以下」と合わせると84.6%となり、使用頻度の低さが明らかとなった。
同社は、日鉄興和不動産(東京都港区)運営の「プラスワンライフラボ」と共同で、ひとり暮らしのための「夢のキッチン」をつくるプロジェクトを実施。アンケートやワークショップでの調査結果を踏まえ、限られたスペースの中で、効率よく料理できるオリジナルキッチンを開発した。縦並びの2口コンロで作業スペースを確保したほか、魚焼きグリルをなくして収納スペースを増やした。壁には手入れが簡単なホーローパネルを採用した。
同キッチンは、日鉄興和不動産の新築分譲マンション「リビオレゾン王子飛鳥山」「リビオレゾン勝どきnex」に導入されている。
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