矢野経済研究所(東京都中野区)は11月29日、国内住宅用断熱材市場(7分野)の調査結果を発表した。
2018年度の市場規模は、数量ベースで前年度比1.2%増の38万577トン、金額ベースで同3.6%増の1876億円と推計した。省エネ住宅の実現に対する意識の高まりや住宅高断熱化ニーズの拡大により、断熱材の使用機会や住宅1戸あたりの使用量が増加して市場が拡大した。
2019年度の市場規模は、数量ベースで同2.7%増の39万900トン、金額ベースで同4.7%増の1964億3000万円の見込み。長期的に新築住宅着工数の減少が見込まれる中でも、住宅の高断熱化ニーズの高まりなどから、市場は引き続き拡大すると予測する。
同調査は今年7月〜9月に実施。グラスウール、ロックウール、セルローズファイバー、押出法ポリスチレンフォーム、ビーズ法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォームの7分野の断熱材のうち、住宅用に使用されるものを調査対象とした。
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