LIXILグループ(東京都江東区)は11月25日、国内事業を活性化するための人事プログラム「変わらないと、LIXIL」をスタートさせた。組織としてあるべき姿や中長期的な課題を包括的に捉えた上で、「顧客志向に変える」「キャリアを変える」「働き方を変える」の3つを重点テーマとして設定し、人事部門が主導して全社施策を順次展開していく。
「顧客志向に変える」では、日本国内の顧客やエンドユーザーに近い業務に、経験豊富な人材を重点的に配置することで、カスタマーエクスペリエンスの向上を図る。また、従業員が新しい役割において活躍できるよう、研修制度などを通じてサポートし、新たなキャリア開発にもつなげていくとする。
「キャリアを変える」では、あらゆる世代の従業員のキャリア計画や育成を強力にサポートするとともに、実力主義を加速させ、次世代の人材を育てることで経営に新たな視点やエネルギーを吹き込んでいく。同グループでは、すでに10月に人事評価制度を刷新したほか、さまざまな世代の従業員が参加できる研修制度の拡充を進めているが、これらに加え、11月25日に日本国内の従業員に向けた新たな人事制度「キャリアオプション制度」を導入した。
同制度は、同グループの国内の一部子会社に在籍する50歳以上かつ勤続10年以上の正社員が、自身のライフプランまで含めたキャリアを総合的に考え、定年を待たずに同社グループ外へのキャリア転進を選択することができることができる制度。当面5年間の運用を予定。
「働き方を変える」では、有休取得の推進のほか、フレックスタイム制や在宅勤務制度の条件緩和、サテライトオフィス勤務の導入などの取り組みを進め、従業員がより自分らしく、柔軟かつ効率的に働ける組織づくりを行っていく。
同グループ社長兼CEO・瀬戸氏は、「「変わらないと、LIXIL」により、当社はより顧客志向に転換するとともに、実力主義の文化を醸成し、より活力に満ちた組織へと変わっていきます。この変革を推進することが、日本およびグローバルにおけるLIXILグループの持続的な成長に大きく寄与するものと確信しています」とコメントしている。
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