シェルター(山形市)は、仙台駅東口エリアに純木造7階建てビルを建設する「仙台駅東口プロジェクト(仮称)」に着手したと発表した。延べ面積は1029.40m2。日本初の主要構造部に製材を使用する高層木造建築だという。
同プロジェクトでは一般流通材であるJAS製材を主要構造部に使用。木造の高層建築は集成材の使用が一般的だが、製材は集成材に比べてどの地域でも調達しやすく、コストも抑えることができる。1~3階は2時間耐火構造、4~7階は1時間耐火構造で、柱・梁には国土交通大臣認定を取得した木質耐火部材「COOL WOOD(クールウッド)」を採用。製材での高層建築を実現するため、複数の製材を束ねて柱や梁を製作するという。木材は国産のスギ・カラマツを使用し、東北の木材を積極的に活用するという。
同社は、地元の木材を使い全国で建てられる汎用性の高い木造ビルのモデルケースとして、新たな建築のかたちを発信したい、としている。
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