『新建ハウジング』11月20日号
Uw値0.62の 高性能木製窓
レインボーオーシャンビュー(香川)
レインボーオーシャンビュー(香川)
来年1月から地域工務店などに向け供給開始
パッシブハウスレベルの家づくりを手掛ける香川県丸亀市の工務店・パッシオパッシブ(佐藤大治社長)の関連会社・レインボーオーシャンビュー(同市、同社長)は、ドイツの窓メーカーからライセンスを取得して同市内にある自社工場で製造する高性能木製窓「スマートウィン」を来年1月から国内向けに出荷する。窓の断熱性能を示すUw値は0.62W/m2Kで、国内大手メーカーの高性能トリプルガラス樹脂窓の性能(Uw値1.0前後)を大幅に上回る。社長の佐藤さんは、自社の高性能木製窓を全国の地域工務店に対して供給していく考えで「地域工務店が超高断熱の家づくりで強みを持つことで、ハウスメーカーやローコストメーカーが競争できない未開拓市場を切り拓きたい」と意気込む。
デザイン性・耐候性の高さも特長
レインボーオーシャンビューが製造・出荷する窓の仕様(開閉形式)は、ドレーキップ、スライディング(片引き)、FIXの3種類。枠、ガラスともにドイツから部材をコンテナ輸入して製造するUw値0.62のトリプルガラス窓は既製品となり、400~2110mmで7段階の高さを取りそろえる。
幅はドレーキップが1200mmまで5段階、FIXが2110mmまで7段階。一 方、ガラスを国内で調達して製造するペアガラス窓(Uw値1.10)であればオーダーメイドによる供給が可能。 その場合、1枚あたりの最大寸法は高さ2500mm×幅3000mm。「高さを合わせて複数の窓を連結すれば最大幅6000mmの大開口をつくれる」(佐藤さん)という。
佐藤さんは自社の製品の特長として、断熱性能の高さや1~2週間という短い納期に加えて、細い窓枠によるインテリア性の高さや外側からは窓枠が見えないように設置する独自方式によって実現するデザイン性、耐候性の高さなどを挙げる。こうした特長を強みとしながら、性能やデザインなど「こだわりのある家づくり」に取り組む工務店や設計事務所などに提供していく考えだ。
販売価格は、既製品のトリプルガラス窓とフリーサイズのペアガラス窓がほぼ同等で、現時点で「国内大手窓メーカーの高性能樹脂窓の2~3倍で、輸入高性能木製窓と比べると3割ほど安い」(佐藤さん)。ただ、製造・販売が軌道に乗ってくれば、輸入部材を徐々に国産部材に切り替えることにより「国内大手窓メーカーの高性能樹脂窓の1.5倍程度」まで価格を抑えられるとの見通しを示す。
圧倒的な高性能住宅つくりたい
佐藤さんは「ハウスメーカーやローコストメーカーが到達できない、圧倒的な高性能住宅をつくりたい」との思いから、これまで「付加断熱+トリプルガラス窓」を標準仕様とする家づくりを実践してきた。佐藤さんにとって高性能かつ低価格を実現するためにどうしても突破しなければならなかったのが窓だった。・・・・
⇒ 続きは、最新号『新建ハウジング タブロイド版 11月20日号』に掲載しています。
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