博報堂(東京都港区)はこのほど、生活者が環境・社会を意識した消費行動にどう取り組んでいるのかを聴取する「生活者のサステナブル(持続可能)購買行動調査」を実施し、その結果を発表した。普段、買い物をする際に意識していることとして最も多かった回答は「長く使えるものを買う」(91.9%)だった。「まだ使えるのは修理して使う」(77.4%)、「必要最小限の量だけを買う」(73.6%)、「資源をムダづかいしないように気を付けて買う」(72.6%)と続いた。女性20・30代では「不要になったがまだ使えるものは人にあげたり売ったりする」が7割以上となった。
今後の購買意向については、「環境・社会に悪影響を与える商品・企業」に対する不買や「環境・社会に配慮した商品」に対する購入意向が約7~8割にのぼった。特に女性60代では、9割以上が環境・社会を意識した購買意向を示した。
食品・飲料を購入する際に意識していることを尋ねたところ、「賞味期限間近で値引きされたものを買う」(85.7%)との回答が最多。「見た目や形が悪くても味は変わらない野菜・果物」、「必要最低限の量」を買うと答えた人も約8割にのぼった。
環境・社会に配慮して製造された商品であることを第三者が認証する認証ラベル8種の認知・理解・購入経験について聞いたところ、「有機JASマーク」が認知率39.4%、理解率20%・購入経験率19.8%で最も高かった。続いて「レインフォレスト・アライアンス認証」は認知率1割を超えたが、その他の認証ラベルについては、認知率が1割以下という結果だった。
調査時期は2019年3月。直近2~3カ月に食品・飲料・日用品を購入した20~60代の男女6000人を対象にインターネット調査を実施した。
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