J建築システム(札幌市)は、熱貫流率U値をリアルタイム実測し、光熱費をシミュレーションできる断熱診断ツール「JJJ断熱診断」を提供する。また、工務店の「駆け込み寺」として、木構造のトータルな課題を解決するための支援ツール「J3大耐震アイテム」を展開する。
「JJJ断熱診断」は、東京大学生産技術研究所/加藤研究室との共同研究で開発したもので、実測U値から光熱費をシミュレーションするため、改修前後の燃費が比較でき、分かりやすい改修提案が可能。同診断で用いられる測定方法は、昨年、国際標準規格(ISO9869−2:2018)として正式に登録された。
木構造の課題解決のための支援ツールとして提供する「J3大耐震アイテム」は、窓が耐力壁になる「J-耐震開口フレーム」、公共の建築物に実用できるアラミド繊維シート「JBRA-1システム」、PCa束と断熱型枠による合理化基礎工法「耐圧版式 グリッドポスト」からなる。「グリッドポスト」は、BCJ認定を取得した耐圧版式の工法で、通風によってドライな床下を実現するほか、7日間の短工期で技術者不足の課題にも対応する。
そのほか、同社は年間約1000棟の構造計算・計画の実績を活かし、木と鉄の融合による「Jブリッド工法」を採用することで実現する大空間など、構造が可能にするデザインを提案する。
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