『新建ハウジング』11月10日号
リノベモデルハウスをシェア
地域工務店18社の取り組み、栃木でスタート
地域工務店18社の取り組み、栃木でスタート
栃木県などの工務店18社が参加し、性能向上など1000万円を超えるような大型リノベーションの受注を目指してモデルハウスをシェア(共同運営)する取り組みが10月20日、宇都宮市内で始まった。フルリノベーションした築25年の戸建て住宅を、各工務店が顧客にリフォーム・リノベを提案する体感型モデルとして、1年半の期間限定で活用する。同モデルハウスの共同運営事業 はLIXILが全面的にバックアップして行うもので、事業の一環として大型リノベのデザインや技術的なポイント、提案・営業スキルなどを学ぶスキルアップ研修や集客イベントなども開催する。同社は、地域工務店との連携により、地方の大型リノベの需要喚起や市場活性化につながるモデルを構築したい考えだ。
需要喚起と市場活性化めざす
参加工務店(栃木県17社、茨城県1社)は、新築受注が年間100棟を超える企業や小規模リフォーム専業の企業など、業態や事業規模はさまざま。参加工務店の1社で、自然素材をふんだんに用いた住宅(新築)を年間30棟ほど手掛けるマルニホーム (丸二産業、栃木県鹿沼市)社長の小田部敏也さんは「今後の市場を考えると大型案件を含むリフォーム事業を一つの柱にしたい。そのためには、人材の育成が何よりも重要。スタッフ全員で今回の事業や研修に取り組みながら、会社としてのリフォー ムへの対応力を引き上げたい」と力を込める。
宇都宮市に拠点を構え、水まわりを中心とする小規模リフォームを展開する大塚産業の山崎真裕美さんは「ここ数年でお客様のリフォームに対するニーズが多様化してきており、それにあわせて性能向上や間取り改変などを含むフルリノベも本気でやっていこうと社内の体制強化を図ったタイミングでLIXILさんから今回(モデルハウス共同運営)の提案をいただき、ぜひやりたいと参加した」とし、「1社単独でリノベ専用のモデルハウスを整備・運営するのは資金的にも難しいため、共同運営はとてもありがたい。みんなで学びながら、栃木県のリノベ市場を盛り上げたい」と話す。
モデルハウスをオープンした20日は、さっそく各社が顧客を案内したほか、住宅の温熱環境と住む人の健康の関係性に詳しい近畿大学教授の岩前篤さんらによる一般の人たちに向けたセミナーなども行われた。
栃木県宇都宮市で、地域工務店がリノベを体感できるモデルハウスをシェアしてリノベ受注につなげながら、同時に・・・・
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