パナソニック ライフソリューションズ社(大阪府門真市)は12月20日、冷凍食材を凍ったまま調理できるグリル機能を備えた「IHクッキングヒータービルトインタイプ Yシリーズ」9機種を発売する。
新たに搭載した「凍ったままIHグリル」機能は、その名の通り、冷凍保存した肉・魚を凍ったままグリル皿に並べ、一気に焼き上げるというもの。
通常は、肉・魚を凍ったまま調理すると、タンパク質が溶け出して白い固まりになることがあるが、新機能は、最初に最大火力でグリル皿の温度を上げてうまみを閉じ込め、次に中までしっかり加熱、最後に表面に適度な焼き色をつける。このため、タンパク質が溶け出して身がパサパサになったり、焦げ目はついているのに中は生といったことがなくふっくら仕上がる。
冷蔵庫や電子レンジでの解凍の手間が要らないため、帰宅後すぐに夕食のメインメニューの調理にとりかかれ、庫内をこまめに見なくても1品が完成する。
メニューは、グリル調理の頻度が高い、切身(魚)、干物(魚)、つけ焼き(魚)、とり塩焼き(鶏肉)、とりつけ焼き(鶏肉)の5種類。調理時間の目安は、さけの切身なら12〜15分、とり塩焼きなら17〜20分で、解凍が不要なぶん時短になるとする。
平日に買い物や調理の時間が十分にとれない共働き世帯でも、週末に肉・魚をまとめ買いして冷凍しておけば、それほど負担を感じずに夕食がつくれそうだ。
その他のグリル機能も充実している。庫内は高さが101mmあるため、ローストチキンのような高さのある食材や、鍋・スキレットをそのまま入れることが可能。通常はオーブンでつくる温度帯のメニューも得意で、ローストビーフなどの低温調理(80〜120度)からパンなどの高温調理(140〜280度)まで幅広く対応する。
また、グリル庫内は360度フラットなため、まるごと拭き掃除ができる。
さらに、天面ヒーターの「焼き物アシスト」機能を改良。火力調節や仕上がりの見極めが難しいハンバーグやホットケーキなどの10メニューについて、温度・時間を自動設定して、裏返しのタイミングや焼き上がりの目安を液晶表示と声で知らせてくれる。
同社では、2000〜2007年に販売したビルトインIH約380万台が買い替え需要期に入ることから、今回の新商品でニーズに応えるとする。
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