日本能率協会(東京都港区)が主催する「みらいのたね賞2019」の受賞製品が決まった。その詳細と選評は、11月13~15日に東京ビッグサイトで開催され るJapan Home & Building Show2019に展示されるとともにシンポジウムでも明かされる。“未来への布石”となる建材をぜひ自身の目で確かめてほしい。
選考会の様子。左から、山本想太郎さん、原田真宏さん、永山祐子さん
「みらいのたね賞」とは、「優れた建築を生みだすことに貢献しうる優れた製品、未来への布石となる製品」を表彰するもの。その前身は、(一社)HEAD研究会が2011年度から始めた「HEADベストセレクション賞」であり、同賞の意図と流れを継承するかたちで2017年から「みらいのたね賞」としてスタートした。
選考委員はいずれも建築家。松永安光さん(HEAD研究会理事長、近代建築研究所)、山本想太郎さん(山本想太郎設計アトリエ)に加え、今回はゲスト選考委員として原田真宏さん(MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO)、永山祐子さん(永山祐子建築設計)を迎えた。
選考基準となるテーマは、その年のゲスト選考委員が発案するのが恒例となっている。原田さんからは「『風景』をつくる材料」、永山さんからは「“美しさ”を生み出すもの」とのテーマが出され、それに基づいて選考が行われた。
今年度の応募総数は約300点。第1次選考会で約30点が通過し、10月11日に実施された最終選考会において12点が「みらいのたね賞 2019」の受賞製品として選出され た[表]。
パンフレットを見ただけでは、どんな目的でつくられ、どこがどう優れているのか、新しさがあるのかがわかりにくい建材も少なくない。それを建築家たちが、自身の視点と 経験をもとにときほぐし、評価しているのも、この賞ならではの面白さだ。 選考メンバーによる選評と受賞製品とを重ね合わせて見ることで、建築や建材のとらえ方も変わってくる。それを会場で感じてほしい。
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