三菱電機(東京都千代田)と中部電力(愛知県名古屋市)は、寒冷地のビル・工場などの冷暖房や冷水・温水をつくる電気式ヒートプンプ機器(=ヒートポンプチラー)で、外気マイナス25度環境でも運転が可能な「寒冷地用コンパクトキューブ」を共同開発した。三菱電機が10月5日より受注を開始、今年12月より出荷する。
高い省エネ性とCO2削減量が期待されるヒートポンプチラーは近年普及が進んでいる。ただし、従来機器はマイナス15度より低い外気温度では運転できないことから、寒冷地には設置されなかった。このほど両社は、ヒートポンプサイクルの工夫などにより外気温度マイナス25度まで運転可能な新機種を開発。更新時期を迎えた既設機と比較すると年間で消費エネルギーを42%、CO2排出量を54%、ランニングコストを29%削減できるとする。
定格能力は加熱125kW/冷却150kW。税込1501万5000円。
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