初期行動は展示場が6割でダントツ
住宅相談サービス利用率は1割超え
住宅選びをする際に最初に行ったことで最も多かったのは、住宅展示場に行くこと。6割の人が最初に住宅展示場に行ったと回答した。2番目の住宅情報サイトの閲覧は1割弱で、大きな差がある。実際に建物をみたいという要望が強いことと、どこから手を付けたらいいのか分からず、手っ取り早くリアルに情報を集めようとする生活者の様子が浮かび上がる。
リクルートなどが展開する住宅相談サービスも利用率が高まってきている。2018年4月の調査では1割を下回っていたが、約1年で15%近くまで伸びた。新しい情報収集の手段として定着し始めているようだ。
生活者が家づくりの情報収集で重視した点は、依頼した事業者別で大きな違いはなかった。具体的には、地域工務店に依頼した人もハウスメーカーに依頼した人も、工事費用に関する情報に重きを置く人が最も多く、ついで工法・性能に関する情報を重視していた。
ただし、不足している情報は依頼事業者で異なっていた。地域工務店では、家づくりの進め方に関する情報が不足していると感じている人が最も多かった。工務店の家づくりが施主に寄り添いながら、個別に進めるケースが多いことから、進め方も一様ではなく情報を提供しにくいという側面があるが、生活者からすると、基本的な情報だからこそ提供してほしいという思いがあるようだ。
一方、ハウスメーカーに依頼した人では、これまでに建てた客の生の声が不足していると感じている人が最も多かった。個人情報の問題など制約があることがうかがえる。
続きは「住生活ビジネス白書2019」で。
インターネットによるアンケート調査
対象:2017年以降に注文住宅を新築した27~69歳の男女500人
時期:2018年6月14日~6月17日
性別:女性245人 男性255人
年齢:20代38人 30代219人 40代145人 50代72人 60代26人
施工事業者別のサンプル数 ハウスメーカー232人
大規模ビルダー42人
地域工務店202人
設計事務所17人
その他7人
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