電通アイソバー(東京都中央区)はこのほど、1000人のCMO(最高マーケティング責任者)を対象に「顧客体験(カスタマーエクスペリエンス:CX)」に関する調査を実施し、その結果を発表した。85%のCMOが、企業の将来的な成長のためには、「ブランドを構築し情緒的なつながりを生み出すクリエイティビティとビッグアイデア」が重要としており、「何に投資し翌年のカスタマーエクスペリエンスの強化をする予定ですか?」という質問に対しては、47%が「クリエイティビティ」に投資するつもりと回答した。CMOたちが、顧客体験とビジネス全般を変えるためにはクリエイティビティが不可欠だと考えていることがわかった。
同調査では、クリエイティビティを利用してつながっているという特別感を顧客に体験してもらうことによって、ブランドを人々の生活の中に根付かせることができるとしている。また、ブランドにとって最高のカスタマーエクスペリエンスを実現するためにCMOが重視すべき分野として、「クリエイティビティを原動力とする変革戦略の策定」・「エクスペリエンスの成功を支えるテクノロジーアーキテクチャの評価」・「D2C(消費者への直販)プラットフォーム戦略を通じたコマースへの投資」・「事業成果をもたらす投資を増やすイノベーションの評価」・「心に響くエクスペリエンスを生み出すクリエイティビティの活用」の5点を挙げている。
調査は5月に実施。調査対象は、10カ国(オーストラリア・中国・フランス・ドイツ・イタリア・日本・ロシア・スペイン・英国・米国)のCMOまたは同等の立場にある人1000人。
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