YKKAP(東京都千代田区)は10月25日、平安建材(京都市)および同社が事務局の「京ぐらし」ネットワークと共働し、YKKAP商品を活用した中古戸建て住宅の性能向上リノベーションを実証するプロジェクト物件「京都 醍醐寺の家」が、京都市伏見区にまもなく完成すると発表した。
築112年(増築部分は築54年)の木造京町家住宅に、景観保全の規制に配慮しながら「断熱」「耐震」性能向上に注力したリノベーションを実施。新築住宅の性能と機能を上回るレベルを実現した。
窓を高性能樹脂窓「APW 330」に入れ替えたことなどで断熱性能が改修前の7倍以上に向上。年間の冷暖房費も約5割削減可能となり、「HEAT20」G2相当レベルの居住空間と高い省エネ性能を実現した。
開口部には、開口部耐震商品「FRAME II(フレームツー)」を採用。窓を減らさず開口部の耐力壁量を増やしたことなどで、耐震等級3相当の強度まで向上させた。また、家電や住宅設備機器を声で制御するAIスピーカーなど、最新のIoT建材も導入し、機能面でも次世代住宅に再生している。
同物件は、2020年5月末まで両社のコンセプトハウスとして事業者・一般向けに公開し、性能向上リノベーションのノウハウ提供や地域への情報発信に活用するという。
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