『新建ハウジング』最新号
台風15号被災地で
屋根被害の応急対応 無償で約100棟
屋根被害の応急対応 無償で約100棟
ユニオンテックが職人と連携
工務店や建設会社が目的に合った専門工事業の職人や施工会社を探すための工事支援マッチングプラットフォーム「サスティナ」を運営するユニオンテック(東京都新宿区、韓英志社長)は、同プラットフォームに登録する職人たちとともに、台風15号で甚大な被害を受けた千葉県富津市で9月25日から10月中旬まで、緊急を要する屋根の応急復旧(ブルーシート養生)工事などの作業を無償で行っている。同社は、職人の作業費(日当)やブルーシートなどの資材費あわせて1500万円を負担、さらに社員4人を現場監督として派遣し、約100棟の工事を行う方針。本紙は9月27日、作業隊に同行し、現地での様子を取材した。【編集部=栁原潤】
9月9日未明に千葉市に上陸した台風15号は大規模停電や住宅の損壊など千葉県内に甚大な被害をもたらした。特に暴風による住宅の屋根の被害が目立ち、それにより被災地では、住宅全体に被害を及ぼしかねない上、被災者の生活再建にも大きく影響する「雨漏り」対策を至急行うことが求められている。ただ、現地では、本紙が被災後に千葉県内の工務店に対して行ったヒアリングでも 「(屋根の応急措置に)対応する大工や職人の数がまったく足りない」との声があがったように、職人不足が深刻な問題となっている。
職人ネットワークを生かす
こうした状況に対し、ユニオンテック社長の韓英志さんは「国内の職人ネットワークを持つ当社だからこそ被災地のためにできることがある」とボランティアによる支援を決断。9月15日、幹部と支援内容や方法などについて緊急協議した後、16日には富津市内の被災状況などを視察、ボランティアの受け皿組織を運営する同市社会福祉協議会(社協)と協議し、20日までに支援プランを固め、25日から現地での作業を始めた。社協の調査によると、屋根被害を含め同市内で「修復を必要とする住宅」の数は約700棟(27日現在)に達する。
同社は、サスティナを通じて手配する職人の交通費や宿泊費、人件費(3万円/1人工)、資材費など全額を負担。当初、想定していた1000万円の費用を10月に入り500万円増額した。10月4日までに約40棟の屋根のブルーシート養生を終えた。
同社が現地入りしてから3日目の9月27日、 ・・・・
⇒ 続きは、最新号『新建ハウジング タブロイド版 10月10日号に掲載しています。
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