工学院大学(東京都新宿区、水野明哲学長)と一般財団法人住まいの学校(同、内田祥哉学校長)は9月26日~30日、東京・新宿の工学院大学新宿キャンパスで「立ち上がるための住まい展」を開催した。
工学院大学と協力機関の取り組みを中心に、東日本大震災発生後の被災地支援活動、今後の仮設住宅・復興住宅に対する提案を一堂に展示する期間展。
地域の木材と職人の手による木造仮設住宅、モンゴルの「パオ」を改良した仮設テントを実物展示したほか、木造建築の被害調査結果、石巻市で進んでいる復興住宅建設プロジェクト、暮らしから考える仮設住宅の提案などを、模型やスクリーン、パソコンなどを使って紹介した。
期間中は特別講演やギャラリートークも行い、9月29日には「復興住宅への取り組みと今後の試み」と題してアルセッド建築研究所代表の三井所清典さんと工学院大学教授の後藤治さんが登壇。被災地の住環境を「地域型」で整備する意味と、その具体的なしくみについて解説した。
展示内容は次のとおり。
▽現物展示・木造仮設住宅キット(岩手県住田町)現物展示・モンゴル改良パオ(宮城県石巻市)石巻市復興住宅建設(工学院大学後藤治研究室)木造建築物被害調査(同河合直人研究室)暮らしから考える仮設住宅(同木下庸子研究室)MOVAProject(同谷口宗彦研究室)ダンボールシェルター(同鈴木敏彦研究室)震災復興まちづくり構想(同遠藤新研究室・岩手県釜石市プロジェクト)福島県いわき市木造仮設住宅(筑波大学安藤邦廣研究室)地元の大工でつくり続ける(アルセッド建築研究所)仮設のトリセツ(新潟大学岩佐明彦研究室)減災都市への取り組み(東京都・新宿区)
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