不動産評価サイトTAS・MAPを運営するタス(東京都中央区)は、2011年第2四半期(7~9月)における首都圏1都3県の賃貸住宅市況について分析、概括した。データ提供はアットホーム。
それによると、空室率TVI(同社が開発した空室指標)は東京都全域・23区で微減、神奈川県と千葉県で横ばい、埼玉県では微増傾向にあるとした。さらに東京・埼玉・神奈川における賃貸住宅の更新確率は減少、中途解約確率は増加傾向にあると分析した。
また、同社が発表する賃貸住宅統計指標に基づいて作成した「賃貸住宅市況図」によれば、前期と比較して市況に大きな変化はみられなかった。同社では「需給ギャップ分析から、賃料の値ごろ感が出てきた東京23区への人口流出が続いていると予測される埼玉県、東京市部においては、市況が悪い状況が続いている」とする。
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