林野庁等が10月1日にCLT活用促進に関する関係省庁連絡会議(第9回)を開催し、CLTの活用状況及び今後の活用目標を明らかにした。2018年度はCLTを活用した建築物は113件、2019年度は新たに和歌山県および山口県で実績があがり、全都道府県で116件、累計416件を見込む(2019年7月末時点)。2016年度47件、2017年度89件と増加率が年々伸びてきたが、ここにきて鈍化しつつある。
現時点での2020年度以降の竣工予定は、52件を見込む。
2019年度において年間8万m3の生産体制を2024年に50万m3に引き上げていく。 2018年度の生産実績は1万4000m3となり、稼働率は17.5%。まずは、この稼働率を上げる需要喚起の必要が急がれる。
国内のCLT製造コストは14万~16万円/m3で、RC材と比較しほぼ同等まで落ちてきているが、ヨーロッパ等のCLTの工場出荷価格7万~8万円/m3と比較すると、約2倍。
2019年度、林野庁ではCLTに関して、JAS構造材活用事業者拡大宣言事業およびJAS構造材実証支援事業として上限で14万円/m3を補助している。
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