社外を巻き込む工夫
導入が大変だったのは、職人を含め現場で実際に使ってもらうことでした。社外を大きく巻き込まないといけないので、その点は気を使いました。
まずは、「安全大会」と題して協力業者を集めた会を開き、ANDPADの導入説明を行うことから始めました。今まで業者会などを行ったことがなかったため、これが初めての取り組みとなりました。
次に、若手の大工、内装業者など、協力的な職人を6社指名してANDPADを試験的に使ってもらいました。周りの職人が使っているから自分もやってみようという雰囲気をつくることが狙いです。その結果、徐々にではありますが社外にも浸透していきました。
協力業者を集めた安全大会の様子
業務効率の変化と今後について
弊社では、現場監督が点検のために Excelで日報を作成することになっています。今までは、バラバラのフォルダから写真を探しながら作成することが負担 になっていました。現在は、「ANDPAD 検査」を導入しています。監督だけでなく職人が撮影した写真をANDPAD上の 一つのフォルダにアップしてくれるので、そこから選択するだけで簡単に日報作成ができるようになり、業務効率化につながっています。
CRMに関してのメリットは、顧客分析ができるようになったことです。目標を立てて広告運用ができるようになり、3年前から比べてWEBの問い合わせは 10倍以上になっています。
今後は、職人の発注管理も、すべてANDPAD上でできるようにする予定です。将来的には、業務のすべてをペーパーレスにして、職人の負担も軽減しようと考えています。
また、現場パトロールの機能も強化したいです。現場の品質を管理する目的だけでなく、現場ごとの良い取り組みをANDPADで共有して、安全大会で表彰する予定です。今まで見落としていた職人の取り組みを共有することで、今後の品質向上につなげていきたいです。(談)
ディテールホームの建築事例。デザインと暮らしやすさを兼ね備えた家づくりを行っている
Pages: 1 2
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。