楽天インサイト(東京都世田谷区)は9月27日、全国の20代から60代の男女1000人を対象に実施した「家計の節約に関する調査」の結果を発表した。それによると、10月に予定されている消費税増税が家計に「影響があると思う」と回答した人は94.3%であることがわかった。すべての性年代で9割を超えたが、「非常に・かなり影響がある」と答えたのは女性の方が多かった。また、既婚者(子あり)では51.9%が「非常に・かなり影響がある」と答えたのに対し、(子なし)では45.4%と、子どもの有無で差が出る結果となった。
消費税増税に合わせて始まる「キャッシュレス・消費者還元事業」については、ポイント還元制度を「積極的に利用すると思う」「ある程度利用すると思う」人は76.2%だった。性年代別では、男性20代の利用意向が85.2%と最も高く、女性40代(82.1%)、男性30代(81.1%)が続いた。家族構成別では、既婚(子あり)世帯が最も高く80.5%だった。
家計の節約について聞いたところ、現在節約を「かなりしている・ある程度している」人は76.4%だった。性年代別では、女性50代(85.7%)が最も多く、男性20代(81.5%)、男性30代(80.0%)と続いた。家族構成別では、単身世帯の24.1%が節約を「かなりしている」と回答し、最も高くなった。
節約しようと思うきっかけは「老後の不安」が48%で最も多く、性年代別でもトップとなった。男性の場合、「老後の不安」に続き上位になったのは20代では「結婚」(21.5%)、30代で「家の購入」(19.8%)、60代で「退職または定年退職」(34.9%)だったのに対し、女性は20代~30代で「出産」、30代~40代で「子供の学費・養育費」、50代~60代で「消費税増税への不安」となり、男女差が見られた。家族構成別では、単身世帯では「自己投資」(16.9%)、既婚(子あり)世帯では「子供の学費・養育費」(33.3%)が他の世帯よりも多いことがわかった。
現在意識して節約している費用は、「食料品」が53.3%、「衣服・履物」が(48.6%)、「光熱・水道」が(44.9%)だった。今後節約したい費用は、「食料品」(33.6%)、「衣服・履物」(31.2%)に続き「携帯電話代」(29.0%)が上位となった。
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