不動産Tech事業を展開するギガプライズ(東京都渋谷区)は、2020年1月から、既存集合住宅向けにインターネット接続ができるプロバイダー(ISP)サービス「SPES」の提供を開始する.
同サービスは、ギガプライズと NEC ネッツエスアイ(東京都文京区))、 Broadcom Inc. (米国サンノゼ)との連携により実現した電気通信サービスで、既存の電話配線を活用し屋内の配線工事なしに、WiFi利用ができる環境を提供する。集合住宅共用部に設置するセンター装置と各室に設置する子機、既存電話回線をつなぐしくみ。宅内工事をせずにサービスを利用できるようになるため、短期間にインターネット接続ができる。
センター装置からは最大4台の宅内装置に接続ができ、ルータからセンター装置間は1Gbps、センター装置から各宅内装置間は100Mbpsの通信が可能。
ギガプライズは、すでに大東建託グループや大和ハウスグループ等の集合住宅合計59.6万戸(2020年3月末予測)で、新築集合住宅ISPサービスの供給実績がある。SPESサービスの導入費用は、1室あたり6万円弱。プロバイダー費用および通信費として月あたり1000円ほどのランニングコストを想定している。導入費用には屋外工事とともに部屋への引き込み工事費が含まれている。
数年かけて既存集合住宅100万戸へのSPESサービス供給をめざす。
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