リクルート住まいカンパニー(東京都港区)はこのほど、2018年度の「賃貸契約者動向調査」の結果を発表した。現在住んでいる賃貸物件と以前住んでいた実家の住宅性能(遮音性、断熱性・省エネ性、耐震性)の満足度について、40代以上は賃貸の満足度が高いが、10代・20代は実家への満足度が高く、年代によって大きな差がみられた。遮音性の満足度をみると、40代は新居(賃貸)が36.5%、実家が32.0%であるのに対し、10代・20代では新居が25.3%、実家が52.9%だった。また、実家を建築年・タイプ別に分けて比較すると、2001年以降の建築年の持ち家層は実家への満足度が高いことがわかった。
首都圏における不動産会社店舗への訪問数は平均1.5店舗、物件見学数は平均2.8件とどちらも過去最少となった。部屋探しにおいて最も決め手となった項目は「家賃」。一方で「築年数」に関しては妥協した人が多かった。
利用者からの満足度の高い設備1位は「24時間出せるゴミ置き場」(68.3%)。世帯構成別にみると、ひとり暮らし世帯では「独立洗面台」(73.5%)、「宅配ボックス」(67.3%)、「エアコン付き」(65.4%)に対する満足度が高かった。2人世帯では「追い焚き機能付きの風呂」(71.4%)、ファミリー世帯では「24時間出せるゴミ置き場」」(66.2%)がそれぞれ1位となった。「室内物干し」は前回調査から大きく上昇した。
次引っ越す際に欲しい設備は、昨年同様「エアコン付き」(71.7%)「独立洗面台」(66.4%)「TVモニター付インターフォン」(58.9%)が上位となった。家賃が上がっても欲しい設備1位は「独立洗面台」。家賃上昇許容額が最も高かったのは「エアコン」で、プラスしても良いと思う家賃額は平均1700円だった。
DIY・カスタマイズの実施経験率は18.0%。3年前と比べると約2倍になった。実施動機として最も多いのは「収納が足りないから」(38.4%)だった。
オンライン賃貸契約サービスについては、認知率が29.3%、利用率は3.1%にとどまった。
調査期間は5月15日~6月24日(本調査)。賃貸物件の契約者を対象にインターネット調査を実施。有効回答数は1690サンプル。
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